
金属製に生まれ変わったプラチナ・カードの券面は日米で同じデザインなので、ワシントンDCでもステータス性は抜群に発揮してくれる。
全世界で圧倒的な知名度とステータスを誇るクレジットカードとしてアメリカン・エキスプレスがあります。
アメリカン・エキスプレス(アメックス)には本体発行のプロパーカードをはじめ、ANAやデルタ航空などと提携した各種提携カードを発行していますが、今回はプロパーカードについて紹介したいと思います。
中でも、プラチナ・カードは一般の方が持つことのできる事実上最上位のカードと言われていて、世界中でVIP待遇を受けることができます。
目次
世界中で圧倒的なステータスを誇るアメックスのプラチナ・カード
アメックスのプロパーカードには通常のグリーン、ゴールド、プラチナ、センチュリオンの4種類があり、グリーンとゴールドは誰でも簡単に申し込むことができます。
一方でプラチナ・カードとブラックカードとして知られているセンチュリオンは、アメックスがゴールドやプラチナ・カードのホルダーの中から選別して招待状(インビテーション)が送られた方しか申し込むことができない券種となっています。
今回紹介するプラチナ・カードはセンチュリオンと比べるとインビテーションが送られる基準は低いものの、グリーンやゴールドと比べると年会費が一気に跳ね上がることなどから、誰もが持てるカードではないことが分かります。
プラチナ・カードはホテルの特典が充実している
誰でも申し込みができるグリーンやゴールドとは異なり、プラチナ・カードには3つのホテルグループの上級会員とアメックスが提携するホテルでの優待特典、ファイン・ホテル・アンド・リゾート(FHR)が付帯しています。
3つのホテルグループとは、ヒルトン、マリオット、ラディソンのいずれも名だたるホテルチェーンで、プラチナ・カード会員になるだけでいきなり上級ステータスを手にすることができます。
上級会員の特典として空室状況に応じた客室のアップグレードや、アーリー・チェックイン、レイト・チェックアウト、無料の朝食などといった至れり尽くせりのサービスを受けることができます。
ちなみに、アメックスが提供しているファイン・ホテル・アンド・リゾートにも同様の特典が付帯されています。
通常これらのサービスを受けるには対象のホテルに1年間の間に何十泊もしなければならないのですが、アメックスのプラチナ・カードを持つだけでいきなりホテルの上級会員になれるので、旅行の時には大いに活用したいものですね。
プラチナ・カードのラウンジ特典はグリーンやゴールドの比ではない
日本で発行されているステータスカードには世界中の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスが付帯していることがあります。しかし、このプライオリティ・パス、同じカードでもランクがあってラウンジの利用回数や金額など、微妙な違いがあります。
グリーンとゴールドには最も低いランクのスタンダード会員が付帯していますが、グリーンの場合は対象のラウンジ入室のたびに本会員も同伴者も32ドルかかります。ゴールドの場合も本会員は年2回まで無料で入室できますが、それ以降は32ドル、同伴者は1回目から32ドルかかってしまいます。
一方でプラチナ・カードに付帯するプライオリティ・パスの会員ランクは最上位のプレステージで、本会員も同伴者も1名までなら制限なしで無料で入室することができます。スレステージ会員が付帯するクレジットカードは他にもありますが、同伴者も無料で入室できるのはアメックスのプラチナ・カードとセンチュリオンのみです。
プライオリティ・パスの他にもアメックス直営のセンチュリオン・ラウンジやデルタ・スカイクラブなども利用できるので、空港での時間も快適に過ごすことができます。
ワシントンDC近郊にある空港でプラチナ・カードで入れるラウンジは以下の通りです。
ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港
デルタ・スカイクラブ
- 営業時間:平日5時から20時まで、土日は5時から19時まで
- 場所:コンコースB、セキュリティチェックを超えて左にあるエレベーターを上った先
- 入室条件:本会員無料、同伴者は一人29ドルで2名まで入室可
ワシントン・ダレス国際空港
エールフランス・KLMラウンジ
- 営業時間:10時30分から20時30分まで
- 場所:コンコースA、A22番ゲートの向かい側
- 入室条件:プライオリティ・パスと当日の搭乗券提示で本会員、同伴者1名まで無料
ブリティッシュ・エアウェイズ・ギャラリー・ラウンジ
- 営業時間:7時から14時まで
- 場所:コンコースB、メインターミナルでセキュリティを通過し、電車でコンコースBに移動、コンコース階に上った正面
- 入室条件:プライオリティ・パスと当日の搭乗券提示で本会員、同伴者1名まで無料
トルコ航空ラウンジ
- 営業時間:6時から23時
- 場所:コンコースB、B43番ゲート付近
- 入室条件:プライオリティ・パスと当日の搭乗券提示で本会員、同伴者1名まで無料
プラチナ・カードの目玉、24時間365日対応のコンシェルジェ・サービス
一般的にプラチナランク以上のカードにはコンシェルジェを利用することができます。アメックスのコンシェルジェは旅行やダイニングといった、T&Eのサービスに強みがあり、可能な限りホルダーの希望を叶えてくれます。
旅の手配をする時間を節約するために、コンシェルジェに航空券やホテルの予約を依頼したり、現地ツアーやレストランの提案をしてもらうなど、多忙を極めるビジネス・パーソンには最適な特典です。
そのほかコンシェルジェの使い方として、航空券とホテルだけ依頼して、現地での過ごし方をじっくり考えるなんていうのもアリですね。
どうやって手に入れる?アメックスのプラチナ・カード
ワシントンDCに旅行する際に至れり尽くせりのサービスを受けることができるアメックスのプラチナ・カードの会員になるにはオンライン申し込みの他に、アメックスのグリーンかゴールドに入会して利用履歴を作り、アメックスからインビテーションをもらう必要があります。この他に既存のプラチナ会員からの紹介や空港などでの対面営業、アメックスが提携する金融機関の推薦で入会することができますが、これらの場合は本人の収入や他社金融商品の利用状況など、ある程度属性が高いことが求められます。
そこでお勧めするのが、グリーン、またはゴールドを作ってアメックスからインビテーションをもらう王道の方法です。プラチナ会員になるまで時間はかかるけど、アメックスは審査の際、自社カードの利用実績を最優先する傾向があるので、グリーンかゴールドに入会して実績を積むことでより確実にプラチナ会員になることができます。
ちなみにインビテーションをもらう条件として、過去5年間で自社、他社で延滞履歴がないことはもちろん、アメックスのプロパーカードを通算1年以上保有していること、保有期間内にゴールドを保有している期間があることと言われています。
「グリーンを3年くらい使ってて、ゴールドに変えた翌々月にプラチナのインビが来た」、「ゴールドを半年くらい持ってたけど、なかなかプラチナのインビが来なかったのでグリーンにしたら半年くらいでインビが来た」などといった事例があることからも、プロパーカードの1年間保有とゴールド保有歴は必須条件になっていることが分かります。
スタンダードな1枚
プラチナ・カードへの近道
いきなりプラチナ・カードを発行
ワシントンDCに旅行する際に役立つアメックスのプラチナ・カード
アメックスのプラチナ・カードは持っているだけでホテルや空港で常連さんのようなサービスを受けられる、真のステータスカードです。
会員になるにはオンライン申し込みの他に、グリーンやゴールドを保有し、インビテーションをもらう方法や、既存のプラチナ会員からの紹介、対面営業などがありますが、インビテーションで入会する方法が最も確実な方法といえるでしょう。会員になるまで時間はかかりますが、アメックスは自社カードの保有歴と利用実績を重視するので、その分アメックスの素晴らしさを体感することができ、旅をより快適なものにしてくれること間違いありません。