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トラベル D.C.

ワシントン大統領が着ていた軍服からiPodまで、アメリカの歴史が凝縮されたスミソニアンの歴史博物館を探訪

スミソニアン・アメリカ歴史博物館

ワシントンDCに数ある博物館の中で、子供から大人まで愉しめる博物館の一つがスミソニアン・アメリカ歴史博物館ではないでしょうか?

そこには建国当時の遺産から日本でもお馴染みの産業物まで、誰もがしてるようなものがたくさん展示されています。日本で博物館というとどうしても古い時代の貴重な品々が展示されているもの、と言うイメージを持ってしまいますが、ここアメリカ歴史博物館では建国当時のものから現代に至るまで、体系的に展示されていますので、ここの展示物を鑑賞しながら、一連の歴史的な流れとして愉しむことができます。

今回は歴史博物館にある展示物の中で、是非とも押さえておきたいものをピックアップしていきます。

巨大な星条旗は圧巻、国歌の歴史を体感できる展示室へ

星条旗をモチーフにしたオブジェ
国歌『星条旗』にまつわる展示室正面。この裏に国歌誕生のきっかけとなった清浄機が展示されている。撮影厳禁。

ナショナルモールがある南側から入ると正面に波打つ星条旗を思わせる巨大なオブジェがあります。

そこはアメリカの国歌、『星条旗』にまつわる展示物が置かれている、博物館の中で最も厳重に守られているエリアです。ワシントンDCにあるほとんどの博物館は館内での写真撮影が自由にできますが、歴史博物館のこのエリアだけは写真撮影が厳禁となっていますので、訪れた際には注意しましょう。

オブジェの右下にあるエントランスから中に入ると、国歌の詩を書いたフランシス・スコット・キーが使っていた望遠鏡や、マクヘンリー要塞に落とされた砲弾のかけらなど、どれも歴史を感じさせる品々が所狭しと並べられています。

それらの展示物を堪能し、通路を左側に折れると向かって左側に巨大な防弾ガラス越しに、縦30フィート(約9メートル)、横40フィート(約12メートル)の巨大な星条旗が展示されています。

星条旗
Stars and Stripes” より

この星条旗は1814年、米英戦争の最中、陥落寸前のマクヘンリー要塞に掲げられていたもので、夜通しイギリス軍の攻撃にあったにもかかわらず、奇跡的に耐え、朝日を浴びてはためいている星条旗を見たフランシス・スコット・キーが感動のあまり即興で詩を書いた、まさに国歌誕生の歴史を間近で体感できる至宝です。

星条旗は現在星の数はアメリカ合衆国に加盟している州の数である50、ストライプは独立当時の13州にちなんで13本ありますが、こちらに展示されている星条旗は当時合衆国に加盟していた州の数である15の星とストライプが描かれています。当時は州の数が増えると星の数だけでなくストライプの数も増えていましたので、このようなデザインとなっています。

星条旗があるエリアを抜けると再び通路を左に曲がり、出口に向かいますが、そこには詩が誕生してから国歌となるまでの歴史的展示物や、出口付近では有名歌手によって歌われた国歌がリレー方式で演奏されています。

歴代ファーストレディのドレスは必見、大統領にまつわる展示エリア

歴代ファーストレディのドレス

ワシントンDCといえばアメリカ合衆国の首都、大統領にまつわる場所は外せない観光スポットですが、大統領にまつわる場所は何もホワイトハウスやその周辺だけではありません。

スミソニアンの歴史博物館にはホワイトハウスができる以前の大統領官邸に置かれていた家具やワシントン大統領が退任演説を起草したときに使っていた燭台など、ホワイトハウス・ビジターセンターにはない展示物を観ることができます。

中でも外せないのは大統領とともに歩んできた歴代ファーストレディが身に纏っていたドレスの数々ではないでしょうか。ドレスは各時代のトレンドが取り入れられ、それぞれの時代の流行を堪能できます。

帆船から自動車まで、大陸開拓の歴史を体感

蒸気機関車
大陸横断で活躍した蒸気機関車。

広大な国土を持つアメリカ合衆国の歴史は大陸開拓の歴史と言っても過言ではありません。

コロンブスの新大陸到達以降、アメリカ大陸は東側から徐々に開拓され、それとともに乗り物も歴史とともに発展してきました。

乗り物のエリアは入り口付近の帆船模型から始まり、大陸横断には欠かせない蒸気機関車、そして自動車に至るまで、いかにして広大なアメリカ大陸を開拓してきたのかを目の当たりにできます。

ルート66のパビリオン
アメリカ人の心の道、ルート66にまつわる展示もある。
ハイウェイにまつわる展示
ハイウェイが発達し、街と街を結ぶようになると交通量が増え、様々な乗り物が行き交うようになったことを示す展示。

iPodにマクドナルドの看板?アメリカと企業のエリアでは身近なものを展示

『アメリカと企業』のエリアはいかにして経済大国となったのかを体感できる場所になっています。

建国当時から現代まで、この国で多種多様な企業が誕生、廃業してきましたが、時代を彩った商品が時系列に並んでいいます。中でも日本人に馴染みがあるのは現代エリアに展示されているマクドナルドの看板ではないでしょうか。

マクドナルドの看板

こちらの看板はアメリカの企業が海外進出を本格化した1980年代のもので日本語表記の看板が展示されています。また、その向かい側には携帯機器の歴史というコーナーがあり、MacBookやiPod、携帯電話など、現役で使われているものもガラス越しに鑑賞することができます。

携帯機器の展示
携帯機器の展示。初期のMacやiPod、ゲームボーイに至るまで、今日の生活に欠かすことのできないアイテムがずらりと並ぶ。

自由の代償、アメリカが歩んできた栄光と悲劇

ワシントン大統領の軍服
独立軍の総司令官にして初代大統領、ジョージ・ワシントンが実際に来ていた軍服。

歴史博物館を訪れたら外せないエリアの一つに、『自由の代償』と言う場所がああります。

そこでは建国当時から現代に至るまで、アメリカが歩んできた栄光と悲劇の物語を体感できます。入り口付近には独立戦争の総司令官にして初代大統領ジョージ・ワシントンが実際に着ていた軍服や腰にさしていた剣など、野営時に使っていた小物類まで、どれも歴史を感じさせる品々が並んでいます。

ワシントン総司令官が野営時に使っていた品々
ワシントン総司令官が野営時に使っていた品々。
ワシントン総司令官の剣
ワシントン総司令官が腰にさしていた剣。

現代のエリアにはベトナム戦争に実際にに使っていたヘリコプターや2001年の同時多発テロで崩壊した世界貿易センタービルの鉄骨の一部など、記憶に新しい惨劇を目の当たりにすることになります。

このエリアではアメリカが自由を基本理念とし、それを実現するために歩んできた負の遺産が一同に展示されているので、アメリカの面だけではなく、裏の部分も体感することができます。

自由勲章
自由勲章

アメリカが歩んできた歴史の表と裏を満遍なく堪能

スミソニアン・アメリカ歴史博物館では日本の博物館では見られない貴重な品々や展示形態を目の当たりにすることができます。また、栄光の歴史だけでなく、戦争がもたらした残骸まで、負の遺産も隠すことなく展示する姿はまさに多様な価値観が共存するアメリカならではの発送といえるでしょう。