
海外旅行の持ち物と言ったら何を思い浮かべますか?
パスポート、行き先によってはビザ、それから荷物を持ち運ぶのにスーツケースも必要ですよね。それから、慣れない土地で困らないように現地のガイドブックや会話集などを持っていく方も多いでしょう。
これらの持ち物と同じく、クレジットカードも海外旅行には欠かせないアイテムです。特にワシントンDCはカード社会なので、クレジットカードはパスポートと同じくらいに大切なものと言えます。
クレジットカードと一口に言ってもVISAやマスターカードなど、様々な種類が発行されていて、どれを選んだらいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は数あるクレジットカードの中で、初めての方から何度も訪れている方まで幅広く使える三井住友カードについて紹介していきます。
三井住友カードについては「ワシントンDCに持っていきたい三井住友カード」の記事でも紹介しましたが、今回は三井住友カードを持っていくべき理由を4つ紹介します。
日本を代表する銀行系カードでありながら、手軽に持てるクレジットカード

三井住友カードはその名の通り、日本を代表するメガバンクの一つである、三井住友銀行が母体となっているクレジットカードです。中でもVISAブランドのカードは1980年2月に日本で初めて発行したカード会社として知られ、VISAといえば三井住友カードと言っていいほど、VISAカードのパイオニア的存在です。
そんな歴史と確固たる知名度がある三井住友カードは銀行系カードの中の銀行系カードと呼ばれ、審査が厳しいイメージがありますが、実際のところ、一般カードに位置付けられているクラシックカードの入会基準は、高校生を除く満18歳以上の方というだけで、過去に支払いの延滞があるなどといったよほどの事情がない限り、審査に通る可能性は十分あります。
また、25歳未満の方や、学生の方向けに学生カードやデビュープラスカードなどといった幅広いラインアップを用意していますので、カード会社としてもより多くの方に使って欲しいという方針があるので、審査に関してはあまり気にする必要はないでしょう。
ただし、必ず審査に通るとは言い切れませんので、どうしても審査に不安がある方は比較的発行しやすいと言われている、流通系のクレジットカードを発行して利用実績を積むことをおすすめします。
比較的審査が緩いと言われているクレジットカード
ここで紹介するクレジットカードは比較的審査が緩いと言われているので、審査に不安がある方はこれらのカードで実績を積んでから三井住友カードにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
楽天カード

イオンカード

理由1:銀行系カードでありながら、年会費を格安、または無料にすることができる

審査に無事通りクレジットカードが発行されると、クレジットカードを保有するために年会費がかかります。今日多くのカード会社は年会費無料のクレジットカードを発行していますが、三井住友カードはクラシックカードを含め、年会費がかかります。
年会費が最も安い三井住友カードでさえも税込1’375円の年会費がかかり、海外旅行保険がより充実した三井住友カードAの場合は税込1’650円の年会費がかかります。
さらに上位のゴールドカードでは税込11’000円、プラチナカード ともなると税込55’000円もかかってしまいます。
しかし、三井住友カード、三井住友カードA、ゴールドカードに関してはある方法で年会費を格安、または無料にすることができるのです。
その方法とは支払い方法を一括払いではなく、マイ・ぺいすリボに設定し、1年に1回リボ払いの手数料を発生させれば、ゴールドカードの場合は年会費を税込4’400円、クラシックカードとクラシックカードAの場合は無料になります。
「リボ払いは手数料がかかるので一括払いしかしたくない。」
そんな声が聞こえてきそうですが、マイ・ぺいすリボとはその名の通り、リボ払いをマイペースでできるということから、毎月の支払い金額を自分で決めることができるのです。もっと簡単にいうと、リボ払いの支払い金額を自分が使った金額よりも多く設定しておけば手数料が一切かからず、実質一括払いにすることができます。
そこで、支払い金額をクレジットカードの限度額と同じ金額に設定しておけば、嫌でも限度額以上の金額を使うことができないので、リボ払いでありながら一括払いになり、尚且つ年会費を格安、または無料で日本を代表する銀行系カードを持ててしまうという、正にいいとこ取りのクレジットカードなのです。
三井住友カードと三井住友カードAの違いは?

年会費が1’375円のクラシックカードと1’650円の三井住友カードAはどちらも一般カードで、年会費を無料にすることができますが、付帯する旅行保険に若干の違いがあります。
三井住友カードでは最高2,000万円の海外旅行保険が付帯しています。三井住友カードAには最高2,500万円までの海外旅行保険と国内旅行保険が付帯していますが、この内、300万円分は自動付帯になっていて、旅費をカードで支払っていなくても補償されます。
利用付帯の三井住友カード、自動付帯がある三井住友カードAはどちらも年会費を無料にできますが、DC旅行はもちろん、国内外を旅行する方は間違いなく三井住友カードAの方が断然お得です。
ゴールドカードの特典はそのままに、格安ゴールドカード並みの年会費で

ゴールドカードには更に充実した旅行保険や空港ラウンジなど、様々な特典が付帯しています。年会費は税込11’000円ですが、マイ・ぺいすリボの設定と年1回の手数料発生だけで年会費を税込4’400円にまですることができます。これは格安ゴールドカードに匹敵する価格で、特典はそのまま利用できながら格安ゴールドカード並みの年会費で維持できてしまう、他にはない魅力です。
理由2:銀行系カードを持つメリット

あえてリボ払いにしてまで三井住友カードを持つメリットとは何でしょうか。
それは三井住友カードが銀行系カードで国内外で幅広く使えるということです。年会費無料のカードや、特定の企業と提携したカードなどはサービスを突然打ち切ったり、改訂したりすることがありますが、銀行系である三井住友カードは急に大きく方向転換することはまずありません。
また、三井住友カードが発行しているプロパーのカードに関してはカードの裏面に写真をつけることができ、より一層セキュリティを高め、安心して使うことができます。写真をつけることで、カードを提示した際により明確に本人確認ができるので、クレジットカードとしてだけではなく、身分証明証としても機能します。なお、写真付きのカードはVISAのみに対応していて、マスターカードには付けることができません。
身分証明証といえば、アメリカではクレジットカードは身分証明証と言われています。これはクレジットカードが一定の基準を満たして審査に通った人しか持つことができず、クレジットカードを持てることは一定の支払い能力があるという信頼からです。
また、アメリカではクレジットカードは銀行からしか発行されておらず、また、リボ払いが基本なので、三井住友カードはアメリカで発行されているクレジットカードと同じ立ち位置にあるといえます。
それから、パルテノン神殿をモチーフにした飽きのこない券面はどこで出しても恥ずかしくなく、永きにわたって使うことができます。特にワシントンDCにはパルテノン神殿のモチーフにしたファサードを有した建物がたくさんあるので、カードを提示された相手にとっても安心感と信頼を与えることができるでしょう。
理由3:貯めたポイントをANAマイルに交換できる
三井住友カードにはワールドプレゼントと呼ばれるポイント制度があります。カードの利用200円で1ポイントたまり、100ポイント貯まるとANAマイルに交換することができます。交換レートは1ポイント3マイルで、ANAカードに比べるとレート自体は良くないですが、手軽な年会費でカードを持つことができますので、年会費をできるだけ抑えたい方にはピッタリです。

日本からワシントンDCまではANAとユナイテッド航空が直行便を就航していて、どちらもANAマイルを使うことができますので、ANAマイルに交換できる三井住友カードはDC旅行で大いに役立ちます。
なお、ワールドプレゼントの有効期限は2年、ゴールドカードの場合は3年、プラチナカード の場合は4年で、ANAマイルの有効期限は3年です。そのため、最大有効期限は一般カードの場合は5年、ゴールドカードは6年、プラチナカード は7年になります。
では、ANAカードと比べてどれだけお得なのか、年会費とANAマイルの移行レートに注目してみましょう。ここでは三井住友カードの中で最もスタンダードなクラシックカードAと、ANAカードの中で最も年会費が安いANA VISA Suicaカードを比較したいと思います。なお、ANA VISA Suicaカードも発行会社は三井住友カードです。
三井住友VISAクラシックカードAとANA VISA Suicaカードの比較
![]() 三井住友カードA | ![]() ANA VISA Suica | |
基本年会費 | 税込1’650円 | 税込2’200円 |
条件付き年会費 | 無料 | 税込826円 |
ポイント加算率 | 200円で1ポイント | 200円で1ポイント |
ポイント有効期限 | 2年 | 2年 |
ANAマイル移行レート | 1ポイント3マイル | 1ポイント5マイル |
10マイルコース、マイル移行手数料 | 特典なし | 税込6’600円 |
10マイルコースでの移行レート | 特典なし | 1ポイント10マイル |
海外旅行保険 | 最高2,500万円 | 最高1,000万円 |
国内旅行保険 | 最高2,500万円 | 特典なし |
カードの仕様 | エンボス加工 | 平面加工 |
ANAマイルの価値は時期や座席クラスなどによって多少変動しますが、1マイル約2円から7円と言われています。そのため、クラシックカードAの場合1ポイントあたりの価値は約6円から21円、ANA VISA Suicaカードの場合は1ポイントあたりの価値は約10円から35円となり、税込6’600円のマイル移行手数料を払った場合は1ポイントあたりの価値が約20円から70円になります。
ワールドプレゼントの有効期限は2年なので2年に1回以降手数料を払ってマイルに移行すれば実質年会費は税込4’126円になります。ただし、10マイルコース解除にはその都度書面での手続きになります。
年会費を抑えつつ、ポイントを最大限に活用した場合の比較
![]() 三井住友カードA | ![]() ANA VISA Suica | |
実質年会費 | 無料 | 税込4’126円 |
ANAマイル移行レート | 1ポイント3マイル | 1ポイント10マイル |
1ポイントあたりの価値 | 約6円から21円 | 約20円から70円 |
ポイントの最大有効期限 | 5年 | 5年 |
元が取れるまでの利用金額 | 金額関係なしに年1回の利用 | 年間約188,000円 |
上の表から、ANA VISA Suicaカードの場合はANAの航空券を買ったり、年間で約188,000円分以上Suicaなどで利用する場合はお得ですが、ポイントの有効期限の他にマイル移行コースの切り替えにも気を遣わなければならないのがデメリットです。
また電子マネーSuicaを搭載しているので、カード番号などはエンボスではなく、平面加工です。そのため、ごく稀ですがエンボス加工にしか対応していない機械ではクレジットカードを使うことができません。
一方で、クラシックカードAに関してはANAマイルの移行レートこそ劣るものの、利用金額に関係なく、マイ・ぺいすリボの設定と年1回の利用で年会費が無料になり、もちろんカード番号などはエンボス加工なので、ポイントの有効期限さえ気をつければ幅広いシーンで活用することができるのがメリットです。
また、海外旅行保険の付帯金額が大きいのもクラシックカードAの魅力です。
理由4:もしもの時に安心、キャッシュレスで保険適用

楽しい旅行中に急に病気やケガ、事故などに遭ってしまった場合、一気に気持ちがダウンしてせっかくの旅行が台無しになってしまいますよね。
保険がついているクレジットカードを持っていても一旦医療費などを自己負担で支払い、後からカード会社に連絡して請求しなければならなかったりと、色々と面倒なことになり、旅行以上の負担がかかってしまいます。
しかし、三井住友カードの保険には緊急アシスタンスサービスというものがあり、滞在地域に割り当てられた電話番号に連絡するだけで近くの病院などを紹介し、カードを提示するだけで自己負担を一切することなく治療を受けたりすることができます。
特にアメリカの医療費は高額なことで有名なので、自己負担することなく保険がその場で適用されるのは大いに助かりますね。
ワシントンDCから利用する場合は以下の番号に電話をかけてください。オペレーターの案内に従って指定の病院に行き、保証の範囲内ではあるがキャッシュレスで治療を受けることができます。
1-877-300-3931
三井住友カード公式サイトより
三井住友カードを持ってワシントンDCへ
三井住友カードは日本を代表する銀行系カードでありながら、お手頃な年会費で持つことができ、銀行系ならではの安心感と信頼を兼ね備え、なおかつマイルにも交換できる、まさに旅行者のためのカードといえます。
また、もしもの時にはキャッシュレスで対応でき、旅行中の不安を多少なりとも解消してくれます。
DC旅行に、三井住友カードを持って行ってはいかがでしょうか。