
海外旅行に行く際、クレジットカードはパスポートに次いで大切な身分証明証であり、1枚も持たないで出かけるなんて自殺行為と言えるでしょう。
そこでワシントンDCに関わらず海外に出かける人はほぼクレジットカードを発行しますが、中でもアメックスは旅行に関する特典が充実しているので、頻繁に出かける人ほど持っていく傾向にあります。
しかし、アメックスと一口に言ってもアメリカン・エキスプレスの日本法人が発行している本家アメックスとクレディセゾンやMUFG、楽天などが本家からライセンスを取得して発行している提携アメックスがあり、本家と提携では雲泥の差があります。
そこで今回は本家アメックスと提携アメックスの特典を紹介しながら、提携アメックスが情弱な理由について解説していきます。
目次
提携アメックスはブランドだけで中身が伴ってない
アメックスからライセンスを受けて発行している提携カードはクレジットカードの国際ブランドとしてアメックスの決済機能がついているだけで、カードそのものはアメックスではなく提携会社のクレジットカードです。
例えばクレディセゾンが発行しているアメックスの中には本家のプロパーカードに描かれている百人隊長が本家よりもデカデカと描かれているので、本家と区別がつかない方も多いですが、実際にカードの審査と発行しているのはセゾンカードであり、アメックスではありません。
また、カードに付帯している旅行保険や特典もセゾンカードが独自に提供しているものであって、アメックスの特典ではありません。
この他に百人隊長が描かれていないアメックスは数多くありますが、それらはアメックスからライセンスを受けているカード会社がデパートや量販店など、さらに他の企業と提携して発行している提携アメックスです。
これらの提携アメックスはアメックスのブランドをカードの隅に乗っけているだけで、中身はVISAやマスターカードなど他の国際ブランドとほとんど変わりありません。
海外では単なるクレジットカード

アメックスの魅力はなんと言っても海外旅行先でワンランク上の体験ができることですが、ライセンス提携のアメックスは海外でも単なるクレジットカードに過ぎません。
日本ではクレジットカードの券面で待遇が変わることがほぼありませんが、海外では時に雲泥の差が出ることがあります。
カードの中央に百人隊長が堂々と描かれたプロパーカードは一括払い専用のチャージカードと呼ばれ、他のクレジットカードとははっきりと区別されています。
そのため、ライセンス提携のアメックスを海外に持って行ったところで提示された相手は「これ、どこのカード?でも一応アメックスのマークがあるからクレジットカードか。」ぐらいにしか見られません。
しかし、プロパーカードの場合は「この人はプロパーカードが持てるくらいの信用力があるからできる限りのサービスをしてあげよう。」と思われることが多いのです。
特にホテルやレストランではこのようなことが顕著にみられ、ホテルではワンランク上の部屋にアップグレードされたり、レストランでは飲み物やパンなどちょっとしたものが無料で出されたりすることもあります。
提携アメックスはゴールドから

ブランド名だけが前面に押し出されているライセンス提携カードですが、これらのカードの中でも一部のゴールドカードには魅力的な特典がいくつかあります。
例えば日本が誇る老舗デパートである三越伊勢丹がアメックスのライセンスを受けて発行しているMIカードのゴールドは三越伊勢丹の外商顧客しか入ることのできないお得意様サロンを利用することができます。
ただし、新宿伊勢丹と、日本橋、銀座の三越のサロンは利用できませんので、本当にメリットを享受できるのは普段からこういった高級店で頻繁に買い物をして外商顧客になっている人でしょう。
また、外商顧客になるには年間で100万円程度の買い物を継続しなければなりませんので、一般人には到底厳しいでしょう。
それなら最初から素直に本家のアメックスを作った方が年会費税込13’200円から持てて、日本出発時に空港ラウンジが利用できるだけでなく、カードの色によっては旅行先で様々な特典を受けられるので、その方が圧倒的にコスパが良いです。
本家アメックスで快適な旅行を
ライセンス提携のアメックスは提携先の特典を受けることはできますが、決済ブランドがアメックスなだけで旅行先ではこれといったメリットは全くありません。
もちろん、本家アメックスの中にもANAやマリオットなどと提携したカードがありますが、それらの提携カードは世界的に知られている企業と提携しているので、知名度が圧倒的に桁違いです。
ワシントンDCに関わらず、海外旅行に出かける際は本家アメックスの方が断然受けられるサービスが良いので、是非とも本家アメックスを持っていきたいですね。